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本業は大学教員で言語学の研究者。このブログは最近殆ど写真ばかり。「まっすぐ撮る部」「ズームレンズ使えないマン」「全日本絞らない党」あたりでやっている。

Roland UVC-02を使ったハイブリッド授業

proav.roland.com

 

今年度、大学での授業は基本対面になりましたが、ひとつだけハイブリッドでやっている授業があります。例年の履修者数から対面オンリーだと教室が混み合うことが予想されたので、混雑緩和を企図しました。現状、およそ2/3が教室での受講、残りの1/3がオンライン受講という感じになっています。

当該の授業は主に一年生を対象とした言語学の入門で、学科を問わず履修できる科目です。履修者は400人以上、教室はキャンパスで最も大きな講堂になっています。このサイズになると学生に発言させるというのは現実的ではなく、授業中は僕が講義し続ける、というスタイルでやっています。

コロナ前の対面授業時では、教室据付のマイクを使い、持ち込みPC内のPowerPointスライドや資料をプロジェクターに投影して見せていました。この際、資料内の音声がちゃんと教室に流れることが重要でした。言語学の授業だと「動画を見せながら音声を聞かせたい」ということがよくあるのです。

幸い、PCにHDMIアダプタを繋ぎ、教室システムのHDMI入力に接続すると、映像と同時に音声も流れるようにできていました。HDMI経由の音声のボリュームは、教室システムのコントロールから、マイク音声とは独立にコントロールできました。

この対面授業時のやり方をそのまま残しつつ、オンラインにも生中継したい、と思ったわけです。ハイブリッド生中継システムにおいて重要なポイントは以下の通りです。

・マイク音声とHDMI音声を独立にボリュームコントロールしたい。物理的なフェーダーやツマミがあることが望ましい
・マイクは一本にまとめたい
・教室内のスクリーンには資料以外の余計な要素は写したくない
・中継にはZOOMを使いたい

これら全てを達成するのは、実はかなり面倒でした。まず、ある時点でマイク音声とHDMI音声がミックスされて一系統になっていないといけません。そして教室スピーカーから自分の声を遅延なしに出すためには、この音声ミックスはPC内のバーチャルミキサーではなく、PCに入る前のハードウェアミキサーでやる必要があります。ところが、「XLRマイクのアナログ入力」と「HDMI音声」がミックスできて、それをボリュームコントロール付きのモニターアウトに出しつつPCに入れられる機材ってなかなかなかったんです。これまでは。

ということで、Roland UVC-02にたどり着きました。ビデオキャプチャーとオーディオインターフェース&ミキサーをコンパクトに合体させたみたいな商品です。何より素晴らしいのは、HDMI入力・AUX(3.5mm)入力・XLRマイク入力・TRRSヘッドセットマイク入力の四系統があり、一つ一つにゲインコントロールのツマミがついてる(キャーーー!!!)ことです。さらにヘッドホンアウトとモニターアウトが独立にあり、しかも独立にボリュームコントロールツマミがある(最高!!!!)。これでコンパクトに持ち運びが可能っていうのだからもうちょっと凄いことになっている。殆どの人は僕が何をそんなに盛り上がってるのかさっぱり分からないと思います。

で、UVC-02を使い二回ほどハイブリッド授業をしましたが、今のところ非常にいい感じです。一つ気をつけるべきは、電源がバスパワーなため、電源供給可能なハブを経由してPCに繋ぐと認識されないことがある、ということですね。ハブを電源に繋ぐ前にUVC-02を繋ぎ、認識されてから電源に繋げば大丈夫です。ハイブリッド授業をやるための機材が大幅に簡略化され、配置や撤収が本当に簡単になりました。というわけでUVC-02は、「据付ではなく持ち運んで、単なるオンライン会議ではなくハイブリッドの授業やセミナーのために使う」という機材として非常に優れていると思います。

では最後に、YouTubeから(僕のではない)UVC-02紹介動画を載せておきます。そうこの製品、一人用オーディオミキサーとしての能力が非常に高いとこがいいんですよね。


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