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写真をメインに、いろいろログ。

ステイホーム購入記録(2020年8月)

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ねこにクッションを奪われる。今月はハード少なめソフト多め。

 

 

ウォーキング用シューズ

毎日のウォーキング用に。Merrellはクッション性は高くてもソールには耐久性があり、かなりガンガン履いても保つのがいい。ジャングルモックは色々バージョンがあって、涼しいほうがいいなあと思ってメッシュを選んだが、この一か月の気温では焼け石に水でした。

 

ポーツマス

www.underarmour.co.jp

マスクなんてなんぼあってもいいですからねー。価格帯的に、もはやイメージとしては肌着の一種という感覚である。さすがに値段が高いだけのことはあるフィット感、なのに口に張り付かない構造をしていて、かなり印象はいい。たださすがにこの時期は屋外では息苦しくなるが、マスクである以上仕方がない。

 

サムライかと思ったらニンジャだった

【PS4】Ghost of Tsushima (ゴースト オブ ツシマ)

【PS4】Ghost of Tsushima (ゴースト オブ ツシマ)

  • 発売日: 2020/07/17
  • メディア: Video Game
 

オープンワールドRPGの骨組みにサムライスキンMODを載せたような構造のゲームだが、異常に質が高い。徹底的にストレス要素が排除されているので、プレイ中に「ああめんどくせえ」って感じることがほぼ無い。オープンワールド系は戦闘が単調になっていくことが多いが、ツシマの敵は少しずつパリィやドッジを使いこなすようになってくるので、初期と同じゴリ押しがだんだん通じなくなっていく。しかしちょうどその頃には様々な戦闘スキルが使えるようになっているので、それらを駆使して戦えば道が開ける、という成長曲線が最後まで続く。ほぼ欠点は見つからないゲームなのだけど、敢えて言うならキャラクターにいまいち魅力がない。Sensei Ishikawa(英語字幕だとこう表示される)とか、鼻につく頑固親父のままで終わってしまったような。あと仁は体術も戦闘も、やってることニンジャだと思います。

 

本いろいろ

東京、コロナ禍。

東京、コロナ禍。

  • 発売日: 2020/07/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

初沢亜利の写真集、テーマはタイトルから明らか。2020年の2月から7月頭までの東京、路上のドキュメンタリーフォト。COVID-19パンデミックをテーマにした写真プロジェクトは今後世界中で山ほど出てくることになるだろうけど、その先陣を切った一冊。

 初沢が捉えようとしている「コロナ禍」の、正にその渦中にいた記憶を生々しく持っている者として、これらの写真を見て感じるのは「捉えどころの無さ」であり、それはまさにこの時期の本質であったように思う。例えば東日本大震災は数多くの写真家を駆り立てたが、そこから生まれた作品には破壊や死が濃密に現れていた。『東京、コロナ禍』の写真には、一目で分かる荒廃も、希望を見出そうとする人々の必死さも、死によって区切られた別れも写っていない。間違い探しレベルでしか変わりがない街に、所在なさげに、どうやってこの世界に対峙するべきか迷いながら佇む人たちの姿。これらの写真は、見る人によってそれぞれ全然違う感情を喚起するのだろう。あれはそういうことであったのであり、そしてまだ続いているのだ。

 

スポメニック 旧ユーゴスラヴィアの巨大建造物

スポメニック 旧ユーゴスラヴィアの巨大建造物

 

ユーゴスラヴィア領内に多数存在する、けったいな形状をした巨大建造物「スポメニック」のカタログ。これは一体何かと言うと、基本的には慰霊碑なんである。第二次世界大戦中、枢軸国占領軍とパルチザンレジスタンス軍の戦闘があった様々な土地に、ユーゴスラヴィア政府が「国中に記念碑と記念空間の一大ネットワークを作り上げる」ことを目指して、1970年ごろを中心に建造しまくったのだ。

 この本には81のスポメニックについて、その写真と来歴、そして現状についての解説が提供されている。多くのスポメニックはユーゴスラヴィア分裂後にほぼ放棄されたような状態で、野外で少しずつ朽ちているらしい。「国家」という幻想が生み出した奇怪な巨大建造物群、数十年で姿を消していく。いやあ人類ですなあ、と痛感できる一冊。

 

 

Stephen Shore: Uncommon Places: The Complete Works

Stephen Shore: Uncommon Places: The Complete Works

 

アメリカの巨匠フォトグラファー、スティーブン・ショアの代表作。前から欲しいなあと思っていたのをついに買った。1970年代のアメリカを大判カメラで撮った写真、とにかく凄い。40年以上前の世界が、写真によって静謐な宇宙に閉じ込められて静止している。なんでこんなに止まってるの?という声が出る。カラー写真なのに色褪せていなくて、全面異様にシャープで、徹底的に計算して構築された画面の配置。神々の遊びですなこれは。

 

 

SF映画のタイポグラフィとデザイン

SF映画のタイポグラフィとデザイン

 

超面白い。『2001年宇宙の旅』『エイリアン』『ブレードランナー』などのSF映画のあらゆるカットから、少しでも文字が写っている場面は全て分析してやる、というコンセプトの本。フォントに興味が無い人にはもう謎でしかないと思いますが、これは筆者といっしょになって『うおおおこんなところにもFuturaがああああ』みたいに楽しむための本だと思います。作品中のカットのキャプチャや、他作品のタイトルロゴとの比較なども盛りだくさんで、これ権利関係クリアするの大変だったんじゃ。毎晩寝る前に広げて見て、図鑑的なワクワク感があり、取り上げられてる映画をまた観たくなり、などなど総合してとてもコスパのいい本だと思う。

 

 

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とにかく暑すぎる一か月だった。来月はもう少し涼しくなってほしい。

 

過去のシリーズ:

bluelines.hatenablog.com

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