夜明け前
毎日、着実に増えていく数字を眺める。そろそろ希望について語りたいのだが、世界は踏みとどまることができない。
僕自身はずいぶん平静を取り戻してきたのだが、今度は世間が落ち着かない。こんなはずじゃなかった、こんなのもう耐えられない、という声が聞こえる。
確かに、こんなはずじゃなかったのだ。「はず」で言えば、あと一週間でオリンピックが始まるはずだったのだから。
この夜は深く長い。覚悟を決めて、息をひそめて潜り続ける。いつか夜が明けたときに、必ず何かをここから持ち出してやる、という気持ちがある。
なんでかよく分からないけど、この曲が今すごく響く。いや実際、世界(無印)はもう終わってしまったと思うんです。今は世界1。世界1は色々残酷なので、音楽のチャンスだと思う。人間救われ放題。
続く、続く、続く。