いつ恥ずかしい英語とおさらばする?今でしょ!
はてブで上がってきたので遊んでみました。
煽り文句はなかなか奮っています。「恥ずかしい英語とは、おさらば」「かっこよく、ネイティブみたいな英語を使いたい!それならジンジャーをインストール!」というわけで、どれぐらい「おさらば」できるのか試してみることにします。
まず、"English common errors"でググってこんなサイトを見つけました。
50 Common Grammar Mistakes in English
英語を第二言語として学ぶ学習者が犯しやすい間違いを集めましたよ、ってやつですね。確かに、学生の英語を添削しててよく見かける間違いが沢山含まれています。ここに集められている50の"Wrong"の例を、一つ一つジンジャーにぶち込んでチェックしてみました。
結果は以下の通りでした。
エラーが検出され、適切に修正される:12/50 (24%)
→ おさらば!
エラーは検出されるが、ジンジャーの修正もおかしい:11/50 (22%)
→結局おさらばできてない!
そもそもエラーが検出されない:27/50 (54%)
→全然おさらばできてない!
ということで、ジンジャーによる「おさらば率」は24%、大体4回に1回は恥ずかしい英語とおさらばできることがわかりました。
以下雑感。
(1) ネガキャンという意識はなくて、言語学者としては24%はなかなかたいしたもんだなあ、と思います。無料だし、そういうものだと思って使うのなら何の問題もありません。
(2) だけど、大学生しょくんは課題の英作文とか卒論とかをジンジャーにチェックさせて安心しちゃだめだぞ。
(3) 「恥ずかしい英語とは、おさらば」というキャッチコピーは実に日本的ですよね。
(4) これ、言語学の授業で使えると思います。学生に英文を渡し、「ジンジャーにエラーを検出させずに元の英文をどれだけ壊せるか」という課題を与えて結果を検討すると色々面白いはず。
そんな感じです。おさらば!