川内倫子、あと仙厓
最近は展覧会レポートブログになっています。今日は休日出勤の代休で、展覧会をハシゴしてきました。
まずは出光美術館の『仙厓のすべて』:
撮影不可だったので中の写真はありませんが、すごく楽しかったです。仙厓は実はものすごくちゃんと描けるひとなんだけど、あるとき「厓画無法」と宣言してゆるふわまるまる画を始めた、という。「花見画賛」「阿弥陀如来図」がとくに好きでした。
美術館ビルの入り口ポスターですが、年配のご夫婦がこれを見ながら話しているのが聞こえてきました。
「何のひと?」
「博多のお坊さん」
「いつごろ?」
「江戸後期」
「それなのにこんなサタデーナイトフィーバーみたいな」
「(笑)でも禅画だから、ひとつひとつ意味というか教えというかがある」
なんかかわいかった。
そのあと移動して東京オペラシティに。川内倫子の『M/E 球体の上 無限の連なり』を観ます。
これは凄かった。僕は川内倫子の作品集はだいたい持ってる程度にはファンですが、展示の中歩を進めるごとに持っていかれる感覚がありました。特に「Illuminance」「M/E」のビデオ作品が凄かった。2チャンネルの動画クリップを同時に回すのですが、スチルとは全く違うテクスチャでありながら完全に川内倫子的で。
川内倫子が好きなひとにはtotally worth itなので是非観に行くとよいです。ちなみに僕は以前Flickrで、「あなたの写真には川内倫子と同じバイブスを感じる(意訳)」というメッセージをもらったことがあります。軽い自慢。
残念だったのは天気。「秋晴れ」が断続的にしか訪れないのは困ったもんです。次は多分TOPの野口里佳展レポートです。