Nikon Z6とZMレンズ
ちょいと思い立って、D500とレンズ数本を下取りに出してきました。Z6導入以降サブ機として残してたんですが、結局殆ど使わなくなってしまったので。最初はZ50に買い替えようと思っていたんですが、ニコンプラザで現物を触ったらなんかいまいちイメージしてたのとは違いました。で、D500の下取り分は、Z6にアダプタ噛ませて使えるレンズに回すことにしたのです。この人たち。
ZMのC Biogon 2.8/35とC Sonnar 1.5/50。どちらもすごく小さくて軽い。レンズ構成はあからさまなクラシックです。Z純正の単焦点シリーズがあまりにクソ真面目な光学性能の高さなので、やっぱりちょっと逸脱してくる選択肢も欲しいな、と。
使ってみたら期待通りで、実にもにょもにょした、いかにもクラシックな写り方をします(特にSonnar)。前回エントリのZ三兄弟、最新の光学性能を持つレンズで撮った写真との違いがすごく面白い。例えばトップの写真はどちらもある種同じような場面で撮ってますけど、Sonnarのボケのモコっとした質感が独特の世界を作ってます。
では以降作例。キャプションにレンズ名入れときます(Exifに残らないので)。
これと次のカットは東京都写真美術館の展示です。川内倫子の作品だけ撮影可。
一応レビューっぽいことも。Biogonはとにかく小さく軽く、開放を無理してない分しっかり写ります。歪曲がなく線がまっすぐ出るのがいい。隅のマゼンタ被りとかは気になりません。Sonnarはとにかくアウトフォーカスに独自の世界があります。開放は緩いけどピントの芯はある、ミラーレスなら普通に合わせられるでしょう。最短0.9mってなんだそれ、って思ってましたが意外と気にならないです。寄って撮るレンズじゃないってことを自分が受け入れたらOK。
ニコンFマウントは、フランジバックが長く、使えるマウントアダプターがものすごく限定されてました。Zになって他マウントのレンズが根こそぎ使えるようになり、なんだか沼の底が抜けた気がします。死ぬまで使い切れないくらい色んなレンズがあると思うとなんだかとてもワクワクしますね。するでしょ?するよね?
「無限の可能性」と捉えるか、「底なし沼」と捉えるかは人によって違うかもしれません。その辺僕はとてもポジティブです。