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本業は大学教員で言語学の研究者。このブログは最近殆ど写真ばかり。「まっすぐ撮る部」「ズームレンズ使えないマン」「全日本絞らない党」あたりでやっている。

Nikon Z6を一年使った後のレビュー(作例大量)

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www.nikon-image.com

 

発売日に購入。一年使いました。まず断言しますが、自分史上最高のカメラです。2019年にZ6で撮った写真を(山ほど)並べながらレビューしますが、基本絶賛するので、宗教上の理由でニコンのカメラが褒められているのを見ていられないひとは今ここでブラウザのタブを閉じてください。

一番大きいのは、「写真が撮れる」ということです。撮影した枚数自体はさほどでもないのに、「これは残しておきたい」と感じる写真が激増しました。これまで使ってきたカメラと比較して、「打率」が無茶苦茶上がった、ということになります。どうしてそうなったのか、Z6の特徴と合わせて考えていきます。

 

 

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1. EVF

Z6のEVF、とにかく自然に見えます。これまで使ったカメラのEVFは、いかにも液晶画面を拡大して見せられている感じで、どうしてもOVFと比較した違和感が消えませんでした。Z6のEVFは、ついにこの違和感が気にならないレベルになりました。すると突然、 EVFならではのメリット、つまり露出やWBがファインダー像に反映されることがめちゃくちゃ効いて来るんですね。写真を撮った後、一度ファインダーから目を離し、露出やWBを背面液晶で確認しなくていい。これは僕の撮り方において物凄く大きい。さらに、アングルなどの事情からウエストレベル+背面液晶で撮りたいときに、シームレスにその体勢に移行できる。またもちろん、MFレンズのピント合わせで拡大表示できるのも極めて便利です。

 

 

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2. 大きさとグリップ

レフ機と比べると圧倒的にコンパクトで、持ち出しやすいです。ボディの薄さはさすがミラーレス、という感じ。街中で持ち出してもあまり威圧感がないのがいい。その上で、とてもちゃんとしたグリップがついています。右手中指にちょうどいい引っ掛かりがあって、人差し指が電源+シャッターボタンにものすごく自然に届きます。残りの三本の指が握るのにちょうどいい深さ。「持っていて気持ちいいグリップ」って、そんなに難しくなさそうで実はあんまり存在してないんですよね。カメラが自分の右手にするりと収まっている感覚、僕にとってはすごく大事です。

 

 

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3. シャッターフィーリング

これ。言葉で説明するのは難しいんですが、最高です。シャッターボタンの形状やクリック感、レリーズタイムラグ、シャッターショック、シャッター音などいろんな要素が絡み合って出来上がっているものですが、Z6のそれはとにかく気持ちがいい。一度これが当たり前になってしまうと、他のカメラのシャッターが我慢ならなくなります(今現在、Z50のシャッターがしんどい)。どっかのインタビューでニコンの開発者は「シャッター音には徹底的にこだわった」って言ってましたが、そういうとこだぞニコン、としか言えません。

 

 

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4. 操作性

撮影に関する操作はほぼ右手だけで完結する、カスタムボタンとiメニューを利用することで、ほとんどの場合メニュー階層を掘っていく必要が0になる。測距点移動用のジョイスティックの位置と操作性は絶妙で、他のカメラを使うとつい右手親指がジョイスティックを探します。ボタンの感触もいいですね、特にマウント横のFnボタン。最初はあんなもの使わないだろ、と思っていましたが、絶妙な位置、絶妙なクリック感でものすごく便利でした。

 

 

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5. 画質

現代のフルサイズとして特に驚くようなスペックがあるわけではないですが、RAWが素直でポストプロセスがしやすい、色が深い、高感度強い、と色々使いやすい。僕は撮って出しのJPEGを使うことがまずないので、RAWとしてどうなのかが判断基準になるんですが、Z6のRAWは色が変に濁らないのがいいですね。シャドウ・ハイライト共に粘るので、ハイキーでもローキーでも写真としてまとまります。

 

 

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6. Zマウントレンズ

35mm・50mm・85mmの三本を使っています。このブログで繰り返し言及していますが、圧倒的に高性能です。三本ともに共通するのは色収差の欠如で、とにかくクリアに写ります。人間って写ってるものは見つけやすいですが、写っていないものに気づくのはちょっと難しい。なので、Zレンズのヤバさに気がつくのは、同クラスのレンズと撮り比べて見たときです。単焦点で1kg超えてるけど写りは凄いよ、みたいなレンズは他にも色々ありますが、このサイズでバランスよくまとまっているのはちょっと他に見当たりませんね。

 

 

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7. 不満点

  • マウントアダプターFTZ。三脚座が邪魔臭いです。MFレンズをつけたときに手に当たるのが嫌。どうか三脚座省いて軽量化したFTZを発売してください。
  • カスタムボタン設定の幅が制限されているのが納得いかない。特にAF-ONボタンに特定のAFエリアモードを割り当てることができない(D500ではできた)のが超納得いかない。ニコンの瞳AFはオートエリアモードと一体化されているんですが、普段はシングルポイントで人がいるときだけAF-ONボタンで瞳AFにする、ってのができないのが超納得いかない。絶対ファームウェアでどうにでもなると思うので、どうにかしてください。
  • 電子水準器。すごく邪魔。デザイン変えて欲しい。
  • これはほぼどのメーカーのミラーレスカメラにも言えることなんですが、背面液晶を引き出したらEVFのアイセンサーはオフになるようにして欲しい。ウエストレベルで撮ろうとしているときにアイセンサーが働いて液晶が消えるの、ちょっとしたストレスです。

 

 

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特定の被写体、特定の撮影条件で結果を出さなければいけない、という縛りがある人には、もっとその目的に向いているカメラがあるかもしれません。でも僕みたいに、「被写体は決まっていない」「何を撮るのか自分でもわからない」「でも写真が撮りたい」みたいなタイプには凄まじく向いています。とにかくカメラが邪魔にならない、「撮る」という行為が気持ちいい、できるならずっと撮っていたい、そう思わせてくるカメラ。

ニコンは業績悪化で経営陣は焦っていると思いますが、Z6を使っていると、現場の開発者は意地でも哲学を貫いている感じがしますね。カタログスペックじゃわからない、実際に使って、写真を撮る人じゃないと凄さが通じないところばっかりにやたら力が入っている。この姿勢は好きです。今後カメラ業界がどうなっていくのか、誰にも正確には予測できないと思いますが、「写真が撮れる機械」が造られる文化はなくなって欲しくない、と強く願います。

 

 

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