bluelines

本業は大学教員で言語学の研究者。このブログは最近殆ど写真ばかり。「まっすぐ撮る部」「ズームレンズ使えないマン」「全日本絞らない党」あたりでやっている。

終わらない非日常

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少し冷静に、自分の状況を記録しておくことにする。

 

仕事は現在完全リモート状態。そもそも職場のキャンパスが閉鎖されているので出勤もなにもない。家のプライベート極まりない部屋で、マンガの本棚をバックにオンライン授業をやっている。しばしばねこが乱入してくる。

 

キャンパスで仕事をしている間は、「授業や会議の合間の中途半端な空き時間」がいまいち有効活用できなかったのが悩みだった。自宅勤務になって、そういう空き時間に家事をしたり、ねこと遊んだり、YouTubeで動画を見ながら簡単なエクササイズやストレッチをしたりしている。全体として出勤していたころより、仕事と生活をまとめた効率は上がっているように感じる。

 

でもこの状況を自分がポジティブに受け入れているかというと、あんまりそうでもない。一つの大きな問題は、脳の隅っこの原始的なやつが怯えてしまっていることだ。彼は「危険」とか「死」の気配を感じていて、必死に僕に警告を発してくる。彼がフリークアウトすると不安が掻き立てられ、動悸がして体温が上がる。これは夜中から午前中に起こることが多く、ひとたび過ぎてしまえばウソみたいに落ち着いている。

 

何せ奴はあんまり理屈が通じない。「これはこれぐらい危険で、こっちは比較的リスクが少ない」みたいは話は理解しない。なので毎日思い出したように、とくにこれというきっかけもなく突然、「だめだ!危ない!油断するな!」と騒ぎだす。これが起こると不安が強く他のことに集中できない状態になるので、困る。

 

この状態は四月頭からずっと続いていて、長い目で見れば少しずつ改善している。怖がる奴を少しずつなだめて大人しくなるのを待っているような状態。その過程で瞑想したり散歩したり、食生活を整えたり、色々工夫してきた。おかげで最近は随分と規律正しい生活をするようになっている。昔の自分ではちょっと考えられない。

 

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世界1の特徴は、これまで全くの当たり前だったものごとや行動の多くが、不安や恐怖を掻き立てる作用を得てしまったことで、僕はこの世界に対応するのに四苦八苦している。これまでだって日常には様々な危険があったし、命を奪う病気は身近にいくらでもあったし、健康に良くないことは分かっていながらこってりラーメンを喜んで食べていた。これまではそういうリスクを直視しないことができたんだな、と思う。

 

「これまで」。

 

「これからどのように生きれば自分は満足なのだろう?」と考えるようになってきた。終わりは決まっている。何年先かは分からないけど、いつかは必ず死がやってくる。結果が変えられない時に、その受け止め方は何によって変わるのだろうか。

 

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最後に告知です。「ソレドコ」の企画記事に寄稿しました。書いていた時は他に誰がどのようなバッグを紹介しようとしているのか全然知らずに、ただただ自分のスタイルと写真を載せた原稿を送っただけなんですが、全体を読んでみるとすごくバリエーションに富んでいて面白いですね。編集者の方の力だなー、と思います。

srdk.rakuten.jp