2022よかったシリーズ:マンガ
「2022年に出会った作品」と、「元々読んでた作品の新刊」が混在。
『メダリスト』(1)~(7)
今年最大の発見だったと思います。フィギュアスケートでメダリストを目指す少女いのりとそのコーチ司、よくある設定なのに、イーブンでポジティブでリスペクトしあっているその関係性がすごく新しい。スポーツマンガに新たな地平を拓いている作品だと思っている。
『ラーメン赤猫』(1)~(2)
ねこ+ラーメンという勝ち要素セットなのだが、実はとてもいい労働まんがなのである。「いい労働環境」を描いているマンガってすごく少ないと思うんだけど、それがねこの経営するラーメン屋だったなんて!
『黄泉のツガイ』(1)~(2)
ハガレンだ!これはハガレンのバイブスだ!荒川弘が再びはじめた異能バトルマンガ、色とりどりのキャラクターが全部魅力的、特に情け容赦ないガチハンターメンタルの主人公ユルが超いいです。兄様!
『スペシャル』(1)~(4)
衝撃。全くネタバレできない性質の作品なので読んでほしいとしか言えないが、いやほんと、すごいよ。全4巻で完結してます。
『日本三國』(1)~(3)
近未来の三国に分裂した日本で、敵味方にいかがわしい輩が跳梁跋扈する乱世戦国マンガ。とにかく外連味たっぷりでどいつもこいつもいかがわしいのがいい。
『宝石の国』(12)
久しぶりの新刊ですがやっぱり打ちのめされました。この作品のテーマは『孤独』だと思うんですが、それにしたって主人公をここまで孤独にする?SF的に空間と時間が広がるなかでたったひとりのフォスに対して、特装版の「宴」がまたもう......
峠鬼(5)
飛鳥時代を舞台にしたファンタジー、という珍しい設定の作品なんですが、神性の描き方が自由で多様ですごくいい。今回5巻に登場する月夜見命の造形は特に凄かった!
『潮が舞い子が舞い』(8)
この作品は9割高校生の漫才的なわちゃわちゃで構成されてるんですが、時々唐突に音が止んで風が吹くんですね。8巻88話もそうでした。そうか!そうなるんだ!そこでは言葉が出ないんだ!という。なぜか鈴木もぐらが帯を書いてるとこまで最高。
『ローズ ローズィ ローズフル バッド』(2)
かわいい。「すっごい出会っているのに恋愛脳がポンコツすぎて全然進展しない大人」をものすごくかわいく描きながら、一方で「そこ」に踏み込むことの面倒くささから逃げてしまうひとの様子も誠実に。映画化希望!
『静と弁慶』
ジャンプラの読み切り。マンガの構成と絵が異常に上手い。スポーツと成長、男子と女子、同じではいられなくなること、などを説明しすぎずに読み取らせる。凄い才能と能力だと思う、連載はくるのだろうか。
あとはゲーム編とデバイス/ガジェット編!