VSCO Film半額化記念・有料Lightroomプリセットのレビュー
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Adobe Lightroomで、写真をボタン一発でなんかいい感じにできるというアレです。プリセットが変更を加えたパラメータを自分で確認できるので、RAW現像に関する勉強にもなります。
というわけで、僕がこれまで使ってきた有料プリセットのレビューです。 実際にプリセットを適用してみた例をFlickrにまとめたので、こちらと並べてどうぞ。Camera Standardが素の写真、それ以外は写真タイトルがプリセット名です。
ではレビューいくぞ。
1. Cuba Gallery
Video Tutorial and Preset Pack
・いかにもデジタルっぽい色とシャープさ。バキっとした写真にはなるが、リアル感は失われる。
・周辺減光を入れて、シャープネスをこれでもかとかけてくる傾向。
・比較的安価。
・プリセットと同時に販売されているLightroomビデオチュートリアルでは、Lightroomの現像モジュール各機能とワークフローが説明されている。めちゃくちゃ役に立つ内容だが、英語でボソボソ喋るので分かりやすくはない。
おすすめ度:★★★★☆
プリセットの実用性はそこまで高くないが、用途が被っているものは無く、お得感はある。ビデオチュートリアルと合わせて使うととても勉強になる。
2. LOOKFILTER
・主に三カテゴリ。LIMITEDはカラーアナログ調の派手なエフェクト、VINTAGEは古臭いカラー、B&Wは白黒。
・LIMITEDプリセットの名前は、ロックの名曲から取っている。癖が強く、ハマればかっこいいが、写真によってはまるでマッチしない。
・トーンカーブの上下を切り詰めて、ダイナミックレンジを狭くしてくるプリセットが多い(色褪せた感じになる)。
・フリートライアルのプリセットが結構使える。というか僕はこればっか使ってる。
・値段はそこそこお高い。
おすすめ度
★★★☆☆
Instagramのフィルター的な癖の強さ。苦手な人には全く合わないだろうが、こういうのが大好きな人もいるだろう。気分を変えてみたい時や、なんかどうにもしっくりこない写真に試してみるには良い。フリートライアルが6種類あるので、これらから始めるのが良いと思う。
3. VSCO Film
・銀塩フィルムシミュレーション。精度はかなり高い。本当にそのフィルムみたいな仕上がりになる。
・カメラメーカー毎に微妙に設定を変えたプリセットが用意されている。インストール時に、どのカメラメーカー用のプリセットをインストールするかを選択できる。
・元写真をあまりわざとらしく変えずに、かなりいい感じにしてくれる。
・現在7パックが販売されているが、それぞれのパックには大体傾向の似たプリセットが収録されている。数は多いが、それぞれそんなに大きな違いが無いので、お得感は低め。
・最近価格をほぼ半額まで下げた。
おすすめ度
★★★★☆
非常に質の高いプリセット。シミュレートしているフィルムにどれだけ忠実かは置いておいても、とても雰囲気のよい写真に仕上がることが多い。問題は、01〜07のパックの中から、自分の好みに合ったものを見つけられるかどうか、である。
僕が買ったのは02、04、05、06。
02はちょっと古めのフィルム風味、彩度低めでコントラスト弱め。
04はリバーサルフィルム風味。超こってり派手派手な色。
05は派手目のネガフィルム風味、くっきりはっきり系。
06は標準的なフィルムの変わり現像風味、色が転んだりコントラストが強くなったり。
とりあえず試してみるなら02、次は05をお勧めする。
というわけで。僕はLightroomでの現像作業って、デジタル写真趣味の醍醐味の一つだと思うんですね。デジタル写真のメカニズムを理解する上でもとても役に立つ経験です。プリセットを適用して変わった見た目と、変化したパラメータを比べて眺め、「ああ、こういう風に見えるってのは、こういうことなのか」と腑に落ちる、というのはとても楽しいのです。