写真うつりが悪いから?イギリスで捨てられる黒猫たちが急増 : カラパイア
何でや!黒猫かわいいだろいいかげんにしろ!
まあ確かに、黒猫はカメラまかせのフルオートではイマイチ上手に写りにくい被写体です。僕も黒猫飼っていますが、写真を撮るためにいろいろ苦労しました。というわけで、僕が試行錯誤する間に見えてきた「くろねこを撮る方法」をまとめます。あるいはうちのねこ自慢です。
ではまずモデルはこちら。ぐら(♂)。去年家にやってきて、今一歳半です。おっとりとした性格でくいしんぼう大臣です。
では必須Tipsを。ちなみに以下は基本的に家猫を室内で撮る方法で、屋外で野良猫を撮る場合はまた全然違う話になりますのでご注意を。
1. カメラの内蔵フラッシュは使わない。
室内で、特に夜だと光量が少なめなので、オート設定のカメラは大抵フラッシュを焚こうとします。しかしフラッシュの光は黒猫の毛に反射し、不自然に白っぽくしてしまいます。また、目が反射でピッカーと光ったり、丸くなってた黒目が縮んでしまったりします。そもそもフラッシュの光は猫の目に良くないという話もあるので、何もいいことありません。フラッシュは発光禁止に設定します。
2. 絞り優先(A)モードで、できる限り絞りを開く。
カメラの撮影モードを「絞り優先(A)」にして、F値を可能な限り小さく設定します。絞りを開けることで相対的にシャッタースピードを稼ぐことができます。F値をどこまで小さくできるかはレンズによって決まっています。より小さいF値(例えば、F1.8)を設定できるレンズを「明るいレンズ」と呼びますが、室内猫撮りでは明るいレンズがとても有効です。
3. オートフォーカスのエリア設定を「シングルポイント」にする。
一般的なカメラのデフォルト設定で、カメラを構えてシャッターボタンを半押しにすると、「ピピッ」という音と共に液晶/ファインダーに四角いフォーカスエリアが複数個点滅します。あれは、カメラがピントを合わせる位置を自動的に判別し、「ここにピント合わせました」を教えてくれているわけです。ところが黒猫は全身が黒く、コントラストの変化がないので、どこにピントを置くべきかをカメラがちゃんと判断できなくなる可能性がとても高いのです。多くのカメラは、AFエリアを任意の一点に設定しなおすことができる(呼び名はメーカーによって異なります)ので、それを使って目にピントを合わせます。黒目と黒目じゃない部分の境目を狙うと合焦しやすくなります。
4. 露出を補正する。
黒い被写体を撮ろうとすると、カメラは場面が暗いと判断し、露出をオーバーにしてしまう傾向があります。露出オーバーで何が起こるかというと、「黒猫の毛が白っぽく写ってしまう」です。折角の黒猫がへんなグレーに写ってしまうのは残念なので、露出を適切に補正しなければいけません。撮ってみてカメラの液晶で確認して、白っぽかったら露出をマイナスに補正します。自分の家の照明とカメラに合った設定を見つけることが必要なので、何度も何度も試行錯誤すると良いでしょう。僕は場合によっては撮影モードをマニュアルにして、固定の絞りとシャッタースピードで撮ってしまいます。とりあえず露出アンダー気味のRAWで撮っておいて、後で現像ソフトで露出補正するのもよい方法です。この場合、「黒レベル」を下げ気味にすると、黒が締まって見えます。
5. 愛をもって撮る。
猫には「撮らせてくれる時間帯」があると思います。カメラを向けてもあまり動かないで、こっちを見てくれたりする時ですね。そんな時は、「かわいい!かわいいよ!このかわいさよ写れ!」と念じながら(時には口に出して)ここぞとばかりに何枚も撮りまくります。撮れたつもりでもよく見るとオートフォーカスがピントを外してたりすることがよくあるので、たくさん撮っておくことは大事なのです。
6. 室内猫撮りカメラ
僕はいくつかカメラを使っていますが、室内での猫撮りで最も歩留まりがいいのはPanasonicのLUMIX GX7です。
Panasonic ミラーレス一眼カメラ ルミックス GX7 レンズキット 単焦点レンズ付属 シルバー DMC-GX7C-S
- 出版社/メーカー: パナソニック
- 発売日: 2013/09/13
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純粋な画質という点では、よりセンサーサイズの大きな一眼レフの方が有利だと思います。が、GX7は低照度でのコントラストAFが非常に強いこと、チルト液晶で片手でも操れるサイズであることがとても大きいです。結果として、シャッターチャンスを確実にものにすることができるのです。一眼レフはファインダーを覗くために姿勢が制限される、暗い場所での位相差AFがピントを微妙に外すことが多い、などなどの弱点があり、「当たればホームランだが、打率は低い」といった感じです。
一般論として、エントリー一眼レフのレンズキットについてくるズームレンズは、室内猫撮りには向いていないです。ちょっと明るさが足りないのです。猫撮りのためには明るい単焦点レンズ(換算50mmあたりが使いやすいです)を一本持っておくとよいでしょう。また、最近のコンデジは明るいレンズを積んでいることが多いので、暗所に強い機種ならばとてもよい猫撮りカメラになってくれると思います。
などなど。結局僕が言いたいのは「うちのねこがかわいい」なので、皆さんも自分ちのねこ(あるいは犬やうさぎやその他)をかわいく撮ってネットに流し、世界を平和にすべきだと思います。ぜひ。