RICOH GR IIIで写真を撮っている
こないだGR IIIのレビューを書いたら、なんか結構な騒ぎになりまして
5chにリンクが貼られて、「AFが遅い?置きピンしろ下手くそ!」と罵られていました(苦笑)。いや、そういうことじゃなくない?
で、しばらく使ってますけど、印象は全く変わりません。難しいカメラです。「俺には俺のやり方があるんでい」的な、頑固職人みたいな気配があります。それに対して僕は、(換算)28mmのパンフォーカスで撮る、という脳が全く発達していないため、どうやったらこのカメラと僕の間に「共通の話題」を見出せるのか、常に探っているような形です。
ただ、やっぱ何かあるんだよね。他のカメラでは撮れなかった何かが写るときがある。それが「いい写真」なのかどうかはよくわからないんだけど、よくわからないのは好きなので、もう少し撮り続けてみる。
以降、僕とGRIIIがどうにか噛み合うことがあるんじゃないか、と思えたネタをいくつか。
1. 光の影
スナップシューターならでは、なんでしょうか。一日のうち一瞬しか起こらないような光と影を狙える機会が増えた、と感じます
この点GRIIIは、シャドウが潰れにくいのがとても良いです
こうなるとどちらが光でどちらが影なのかわからない
ほんとシャドウ残るなあ
ボールの艶がいい
「こういう瞬間に取り出せるカメラ」ってのはやっぱり貴重です。
2. 動く
元来広角のレンズに手振れ補正、SS1秒くらいまでは止まる感じです。Tvモードを1/6くらいにしておいて、チャンスが見えたらダイヤル回すだけですぐにスローシャッター写真が狙えます。
夕暮れが肩落とす駅に立って
電車は走る 電車は走る
走る電車の中からも狙えるんですが、これはもう完全に偶然まかせ
時々偶然が面白い
粒子感は電車の窓の汚れによるものです
都会では人は止まらない。
3. 空が青いから
これはホント、このカメラ最大の謎です
何気なく撮った空が、「は?」という写真になる
現像パラメータはこれでも抑えてるんです
いわゆるレンズ由来の周辺減光とは違うんだよな、実は
空の微妙な明るさの違いががっつりRAWに乗ってる
現像するとそれがグイグイ浮き上がってくる感じ
ちょっとした光量の違いでこうだからね
シャドウが潰れないので、露出を落とせるから、結果ハイライトも飛びにくい
このショットに至っては本当に謎。自分でもどう扱ったらいいかわからない。これは写真なのか?
GR IIIで撮っていて、バッテリーが切れたのでZ6+58mmに切り替えたんです。そしたら楽なのなんのって。「こう撮ったらこう写る」がわかることがこんなに楽だとは思いませんでした。
だけど次の日になったら、やっぱりまたGRで撮りたくなってしまうのだな。何だかわからないけどそういう魔力があるカメラ。Z6と何もかもが完全にキャラが違っているのも良いのかもしれません。まだしばらく付き合っていくつもりです。